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2018/10/18

翌週、「大気汚染情報提供システム」として概要提案書をまとめた関根は、支援してくれた秋田さんと一緒に、公害対策課を訪れた。

早速、来島課長に、全出先のヒアリング結果を説明して、概要提案を説明した。

来島課長の反応は、前向きだった。色々と質問した上で、「なかなか面白い提案ですね。無線機にセンサーを取り付けて読み取りその信号をPC上で処理してファクシミリで一斉同報するとは、考えても見ませんでしたよ。現場の要望も汲み取ってくれていますしね。コスト面でも無線機交換の範囲に収まりそうです。

この提案をもとに公害対策課内で検討してみます。1週間ばかり時間もらえますか」と言ってくれた。

「はい、わかりました。来週結果をお待ちしております。尚、課内で検討する場合に内容について不明点が出てくるかと思いますので、その時は遠慮なく問合せてください。よろしくお願いします」と関根が答えて、その面談は終わった。

駐車場に着くと関根は大きくため息をつき、上気した表情で、秋田に語りかけた。

「秋田さん、色々とありがとうございます。なんとかここまでこぎつけました。秋田さんのお力がなければ、ここまで来れませんでした」。

「関根さん、油断は禁物です。まだまだこれからですよ。ぬか喜びはいけません」

「はい、たしかにそうですね」とは言いつつも関根の顔は緩んでいた。

翌週早々、公害対策課の来島課長から連絡があった。ヤマトの提案内容で随意契約で進めたいから、詳細の打合せを行いたいというものだった。

随意契約ということは、ヤマトの提案だけで管財課の購買手続きを進めるという意味だ。実質的に受注内定ということだった。

関根は秋田と同行して、公害対策課と数度にわたって打合せを行い、システムの仕様も固まった。後は、各出先でのファクシミリ回線接続工事の段取りが必要だった。

「秋田さん、各出先でのファクシミリ回線接続工事は、宇治市役所の指定業者が数社ありますので、そこのどこかと連携して、進めてもらえませんか」。

「来島課長、分かりました。工事業者さんの社名を教えてもらえませんか。こちらから連絡をとってみます」。

「こちらが業者一覧表です。この中から選んで見積りしてもらってください。工事費も含めて、見積を提出してください」。

「分かりました。今週中に打合せをして、見積書をお届けします」。

関根と秋田は、来島課長から預かった電話工事業者一覧表から、地場大手の工事業者:アルファ電通工事を選んで、早速連絡を取った。翌日には、そのアルファ電通工事の京都支店に出向き、概要提案を使って、提案内容を説明し、工事の段取りを進めた。

打合せの時には、アルファ電通工事の担当者から「この提案書ですが、工事指示を正確に行うために頂いてもよろしいですか」と依頼されたので、「確かに全体像がわかっていた方が工事も確実にできますね」と答え、コピーを渡した。翌日には、関西電話工事から見積書も届き、正式見積書も完成した。

公害対策課に見積を提出し、後は管財課での購買手続きに入っていく。全てが順調に進んでいるように関根には見えた。

 

著作:渡邊茂一郎

その6 「裏切り」へ続く

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