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2019/01/29

翌日の朝、出社してすぐに公害対策課の来島課長から電話があった。中央公民館の館長から各現場の意見として市民への貢献・公務の効果性向上のためにヤマトのシステムにしてほしいとの要望が上がってきたそうだ。

管財にもその旨を伝えたとのことだった。

「後は、管財がどう評価するかです。管財からは呼び出しがあると思います」と伝えてくれ、用件は終わった。関根は、大型案件の詰めに向けて一歩進んだと感じた。

早速、念のため宇治市役所管財課を訪問したが、業務多忙とのことで面談は叶わなかった。公害対策課の来島課長、企画課の館林係長にもお礼を伝え、市役所を後にした。

桜の季節から始まった宇治市役所での活動も7ヶ月が過ぎ、京都の紅葉も終わろうとしていた。

3日後、管財課から連絡が入った。大気汚染情報提供システム全体をヤマトビジネスマシンへ発注することが決まったとの連絡だった。予算の執行は来年度、システム設計・ソフトウェア開発・ハードウェア調達・各出先への複合コピー機導入を含めて、計3億円を超える大型受注が身を結んだ瞬間だった。

今まで1000万円単位の商談はあったが、支店単独で億単位の案件は、初めてだ。電話の最後に「ありがとうございます」と関根の声が響くと、電話を切ったのを待って「やったー」と支店全体が歓声で揺れるほどのどよめきが起った。

多くの人達が協力して成し遂げた成果だ。京都支店の来年度の売上目標への貢献も大きい。関根の案件が、京都支店全体の喜びとなったのだった。

関根は、すぐ宇治市役所管財課に出向き、契約手続きの段取りを確認した。

今後の流れを確認すると、喜びに浸っている時間がないことがわかった。

来年度当初には、システムと機器を本庁と各出先に納入しなければならない。

また、関根の業務はこれだけでない。市役所のコピー機の年度更新もあれば、他の民間企業での営業活動もあった。

関根にとって多忙な日々が始まった。まずは、提案書作成に協力してもらった関西支社の営業サポート担当者秋田の支援を受けながら、外部のソフトウェアハウスにシステム設計・ソフトウェア開発を依頼した。

パソコンやセンサーなどのハードウェアの調達にも着手した。

工事の手配では、もちろんアルファ電通工事以外の信頼のできる工事会社に依頼した。本庁のシステムは、鯉のぼりの季節が終わるころカットオーバーし、各出先の小型デジタル複合機(コピー・ファクシミリ・プリンターの複合タイプ)の設置も5月中に完了し、6月からは、大気汚染情報提供システムも稼働し始めた。

昨年の9月から始まった大型案件は10ヶ月を経て完結した。この年度の関根の業績は、大手担当部門で全国1位となり、年間表彰対象者となった。

思い起こせば、1号機販売の頃は、全社表彰なんて遠い夢の世界だった。

最下位に沈んだ時に決意した「営業の世界で、1位になってやろう」からの長い旅だった。

関根はその世界にとうとうたどり着いたのだった。

 

著作:渡邊茂一郎

その9 「その後」へ続く

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