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2016/12/11
先日、面白い半日研修に参加してきました。「ダジャーレdeござーる」というタイトルの研修です。
「一般社団法人日本だじゃれ活用協会」が主催する真面目なワークショップ型研修です。
この協会は「私たちは、だじゃれの秘めた無限の力を活用して、世の中に笑顔と希望をもたらします!」と宣言しています。関心のある方は、次のURLのサイトを御覧ください。
https://www.dajare-zukai.jp
この研修は、私が所属するNPOの仲間から紹介されました。そもそも私はだじゃれが苦手で、友人が飛ばすだじゃれに気づかないことさえあるくらいです。ですから、今までの人生で能動的にだじゃれを飛ばしたことは一度もありませんでした。通常ですと、このような研修に参加することはありえません。
しかし、紹介された後、「自分を変えるチャンスかな」というつぶやきが、頭に浮かびました。なぜか最も苦手なことに取り組むことが、自分を変えることに繋がるような気がしたのです。また最近自分の頭が固くなっていることも感じていました。ということで、すぐに参加費を振り込み申し込んでしまいました。
よくある話ですが、研修が近づくと、早速後悔の念がもたげてきました。
「だじゃれなんて全く言えないのではないか」「研修の中で大恥をかくのではないか」「苦痛に満ちた半日を過ごすのではないか」など、心の中に次から次へと不安が湧き上がってきます。
いつもは研修を開催する立場の自分が、いつもとは違う、受講する方々の不安感もたっぷり味わいました。
さて、研修当日、まず、ビフォアーテストです。テキストに書かれている言葉に対してだじゃれを書いて行きます。ほんの少ししか書けず、まずは自分のレベルを思い知ります。それから、だじゃれの効用やその構造をレクチャーしてもらい、じっくり考えながらだじゃれをたくさん絞り出します。
この後、いよいよだじゃれ対抗戦が始まり、頭脳をハイスピードで回転させます。
全く言えないと思っていた自分も、そこそこ言えるではないか、ちょっと驚きました。
このバトルが終了したあと、アフターテストがあり、そこそこ点数も上がりました。
私は、すっかり楽しみ満足して帰路に着いたのでした。
では、この「ダジャーレdeござーる」ワークショップの効果は出たでしょうか。
翌々日に、食品業界の営業マネジャー中心の懇親会に参加した際、早速だじゃれを3回飛ばし、3回滑りました。しかし、滑っても意外と場の雰囲気は悪化せず、そこそこ和みました。その後も、飲み会では毎回2、3回ずつだじゃれを飛ばす自分を発見しています。
さて、私がこの経験から得たことは、なんでしょうか。
まず、人は意外と変われるもんだと感じたことです。必要なことは、苦手なことにチャレンジする小さな勇気でした。
次に、だじゃれは、人の心の障壁を低くし、人間関係を豊かにすることも感じました。自分自身も受容性が少し高くなり、オープンマインドになったような気がします。
最後に、副次効果でしたが、研修を実施する側で、ついつい忘れがちになる受講者の不安感を味わえたことも大きかったです。
自分が講師として登板する時に、参加する受講者の不安を減らせるような心くばりをすることの大切さを改めて思いました。
ほんの小さな決断が、ほんの少し今よりも豊かな人生につながることを実感できた出来事でした。
(シェルパ・弥左衛門)