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2017/01/08

学生時代、第60回大会(往路)の取材クルーに乗り込みアルバイトした昔を思い出し、
93回を数える箱根駅伝を観戦した。圧倒的な大本命であった青山学院大学が史上6校目の
三連覇を飾り、トレードマークの「笑顔」がはじけた。今や他校から目標にされるほど強
豪校に並び立ったが、9年前は出場さえ叶わなかったチームだったとは信じられない。
チームを創り上げた原晋監督が就任した2004年当時をふり返り語っていた。いわく、

「瞬間風速ではなく私が監督を退いた時も長く強く吹き続けられるチームにしたかった」
「出場もできない時は優勝=夢物語でなく十年後の礎づくりという目標を共有しました」
「土壌づくりのため、コーチング以前のティーチングによる生活態度や躾に徹しました」
「スポーツは本来、体を動かす喜び。楽しいものだから笑顔が自然にこぼれるものです」
「ミスを恐れる減点主義よりも、チャレンジする組織づくりがより良い人材を育てます」
そういったチームビルディングの陰には我慢し、支えてくれたトップが存在したとも。
そして、自身のビジョンとは、学生からビジネス界まで及ぶ日本の教育改革だそうだ。

さて、我々の営業マネジメントの世界とも意外に共通する点があるのに気づきます。

● 自身の野望は差し置いて利他の精神にもとづく中長期的な「ありたいチーム像」づくり
● ストレッチした「ゴール」設定と共に達成に向けた献身的な実行支援のコミットメント
● 一人ひとりの成熟度、キャリアを見極めた「コーチングとティーチング」のバランス
● 努力しても成果が得にくい時や人にこそ「笑い」や対話を欠かさない職場風土の醸成
● シビアでリスクの高い中でも敢えてチャレンジし、促進要因を生かすポジティブ思考

その上で上記の思考や言動を支える理解があるトップの存在と周囲を自然と惹きつけるミドルの
高い志が備わると、わくわく熱血常勝チームの道が開けるのではないでしょうか

(シェルパ・黒子)

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