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2016/11/28
先日、宇都宮に出張した時に感じたことです。朝、宇都宮駅新幹線改札口で同僚と待ち合わせしていた時に、改札口横のワゴン弁当を売っていた中年の女性の動きに目が止まりました。彼女は、笑顔で指を閉じたり開いたりしていました。指の次は、足を動かしだしました。それほど大きな動きではないのですが、不思議とそちらに目が行きます。思わず近寄って行き、何をしているのかを尋ねました。ストレッチをしているとのことでした。
我々の視覚は、動くものに反応するからでしょうか。つい目が行きます。目が向いた後、彼女の笑顔が見え、不思議に引き寄せられます。朝の慌ただしい時でも、動きと笑顔には引き寄せられるものなんですね。
さて、この日の宇都宮での仕事が終わり、帰路でまた新幹線改札口を通りました。改札口横に同じ弁当売りのワゴンがありました。居たのは別の中年の女性でした。
朝の出来事があったので、つい確認してしまいました。
今度は動きなし、笑顔なしでした。朝と同じ方だったら、近寄って行って弁当を買ったと思いますが、「動きなし、笑顔なし」ですと、近寄る気にはなりませんね。
この2人の売り上げはかなり差がつくと思いました。
組織での仕事も同じことかと思います。忙しく動いて居て、明るい笑顔が多い人とは、一緒に仕事したくなります。この方はより多くのチャンスに恵まれるでしょう。
では、笑顔を保てる方とそうでない方の差はなんでしょうか。先天的な社交性みたいなことも影響するでしょう。しかし、それより、その時その場で自分の仕事を楽しんでいるかどうかが、大きいかと思います。
朝のワゴンの女性は、単調な仕事をストレッチを組み込むことで楽しもうとして居ました。それで自然と笑顔がこぼれたのでしょう。夕方の女性は、その場が早く終わることを念じてじっとして居たのかもしれません。
同じ仕事でも、なんとか楽しもうという気持ちがあると、とても大きな違いになります。これが毎日積み重なったら、とてつもなく大きな差になるのでしょうね。
自分の仕事人生を振り返ってみても、なんとか楽しもうとしていた時は、輝いて居ました。「楽しむ心」は成功の大きな要素なのでしょう。
皆さんは、その時その場で楽しむ心を動かしているでしょうか。
(シェルパ・弥左衛門)