お客様導入事例

Usercase

100年事業体に向けた“OurTeamVision”の自律的確立!
共創型リーダーシップ形成を育むマネジメントワークショップと現場実践とは?

学校法人医学アカデミーグループ                                                株式会社医学アカデミー

YTL 事業部長補佐 徳田和也様
YTL 企画制作部 メディカル教育課 課長代理 渡邊美彌子様

医療に関する3つの法人で構成されるMIZUHOグループにおける、学校法人医学アカデミーグループの一員として、YTLは2002年に設立されました。

YTL様は設立当初は、製薬企業MR向けの導入研修や認定試験対策、関連する教材の販売を手掛けておりました。設立から20年以上経過した今では、製薬企業だけでなく、調剤薬局・ドラッグストア向けに薬学生と人事ご担当者をつなぐ採用活動のサポート、対人強化力研修や階層別研修といった人事系コンサル研修、薬剤師向け研修など、提供サービスの領域を広げられています。
現在は、3つの事業ドメイン(製薬企業/MR関連・ドラッグストア/登録販売者関連・薬局/薬剤師関連)を持ち、それぞれのベストソリューションの提供によって、医療に関わる方々の支援を行っています。

そして、これらの事業活動は、「医療の一翼を担う皆様を人材育成・教育を通じて支えていく」という医学アカデミーグループの理念の実践でもあります。

この理念を重視した事業活動を実践される中、100年事業体に向けて事業をさらに発展させるためにも必要だと考えられたのが、フロントラインの自律的な変革意識の醸成でした。

そこで、営業領域及び人材・組織開発の支援を展開しているシェルパワークスの『ビジョン創造ワークショップ』を導入いただくこととなりました。

~変化の波を追い風にできる組織に~

常に変化する医療業界

事業部長補佐 徳田和也様
事業部長補佐 徳田和也様

 

2024年1月現在のYTLは、専門職としての職能を発揮・育成していくために部や課などの組織構成をとりながら、『製薬企業/MR関連ソリューション』『ドラッグストア/登録販売者関連ソリューション』『薬局/薬剤師関連ソリューション』の3つの事業ドメインを設けて、各ドメインにおけるプロジェクト(案件)発生時には各部から横断的に最適なメンバーを選定してチームを組みプロジェクトの遂行をしています。

法令の改正等があると、仕事の仕方やサービスの内容が一気に変わるのが医療業界です。そのため、YTLで仕事をするメンバーにおいても情報のアップデートは欠かせないものになっています。そして、変化の激しい事業環境であるが故に、社内において主体的な学びは強く推奨しています。

現在、医療業界は、まれに見る大きな変化の波にさらされています。2024年の診療報酬の改定、同年の医師の働き方改革、2026年のMR認定制度改革、等、本当に大きな変化が近く起きる状況にあります。

当社が提供しているサービスも今後さらなる変化を迫られますが、これらの変化はチャンスでもあると捉えています。

 

そして、今後も続くこの変化の波を前向きに受け止め、それを追い風として進化していける組織であり続けるためには、チームごとに“OurTeamVision”をメンバー同士で対話して策定し、自らがそれを実現する主体としてのリーダーになることが重要でした。

 

支援をお願いしたシェルパワークスさんとは、2017年から営業メンバーのトレーニングや管理職育成のサポート等で関りがありました。更に、昨年は人事制度変革コンサルティングもお願いし、非常に満足のいくサポートを頂きYTLがより高いステージの組織体になっていく支援を継続的に頂いております。

今回のビジョン創造ワークショップは、昨年構築した人事制度というハードに対して、魂を注ぐためのソフトとしての取り組みでもあると考え、伴走をお願いしました。

 

〜 ビジョンを明確にする 〜

組織としての方向性が必要

事業設立から20年以上が経過し、100年事業体に向けて今後も自律的に成長できる組織にしていくためには、改めて自分たちの存在意義やどこに向かっていきたいのかを明確にする必要があると管理職全体で話していました。VUCAの時代と言われる先行き不透明な事業環境下において、これまで以上の進化をし続けていくためには、現場組織が将来ありたい姿を自己設定し、自発的に進化していく風土を創り上げることが重要となってくると考えていました。

我々が属するMIZUHOグループの理念や使命を認識しつつも、行動レベルに落とし込んでいくにはメンバー自身が存在意義を定義する必要性を強く認識していました。加えて、自分たちが自分たちの将来を語ることで、YTLに対する思いの強さが増し、仕事へのワクワク感が高まっていくとも考えていましたので、ぜひ取り入れたいと決めました。

チームごとの“OurTeamVision”をメンバー全員と半年にわたって構築する過程を通して、チームビルディングと組織開発、一人ひとりのリーダーシップ開発を同時に実現するという『ビジョン創造ワークショップ』に共感しました。

マネジャーを対象にしたビジョン創造ワークショップの開発

シェルパワークスさんの『ビジョン創造ワークショップ』は、半年以上の期間に渡る全6回のワークショップで、各回のテーマは下記です。

  1. 個人の人生の価値観の棚卸し
  2. 個人の仕事の価値観の棚卸し
  3. 組織としての方向性を理解する
  4. 組織としての存在意義を考える
  5. チームとしてのありたい姿を考える
  6. チームとしてのありたい姿を完成させる(OurTeamVision発表会)

この企画のポイントは、各チームのマネジャーを対象にワークショップを実施しますが、そのマネジャーが自チームに持ち帰って「チーム別対話会」を開催することをセットにしていることでした。

マネジャーワークショップでは、シェルパワークスさんのファシリテーションのもと、マネジャー同士がありたい姿を徹底的に対話していきます。

そして、その内容を今度はマネジャー自身がファシリテーターとして、チームのメンバーとの対話会を実施します。マネジャーがファシリテーターとなり、対話会毎の課題にメンバー全員を巻き込んでいくという流れになります。

普段はあまり、ありたい姿などの概念的なテーマで対話するような機会がなく、「どのように運営していくのだろう」「どのように着地点をもっていけばよいのだろう」などの声が聞こえてきました。

ただ、マネジャーワークショップの中では、現場で展開するファシリテーションの進め方も学び、自チームで展開する際の“進行ガイド”も用意していただいたので、戸惑いながらも回を重ねるごとに対話が促進できるようになっていきました。


段階的なプログラム構成

6回のワークショップは、段階的に取り組んでいきました。毎回、組織開発に必要なセッションが様々組み込まれており、盛り上がる設計になっていました。何かを“教えてもらう“内容ではなく、テーマに対して参加者で考える、対話するという組み立てです。

この『ビジョン創造ワークショップ』は、最終的にチームのビジョンを作成することを目的としていますが、そのプロセスにおいて、メンバー間の交流の促進(相互尊重・理解の促進)やマネジャーの視座を高めることも狙った内容になっていました。

ワークショップの流れは下記のテーマで進んでいきます。

  • 1回目:個人の人生の価値観を棚卸し相互理解する
  • 2回目:個人の仕事の価値観を棚卸し相互理解する
  • 3回目:組織としての方向性を理解し自分事化する
  • ※お客様へのインタビュー
  • 4回目:組織としての存在意義を考える 
  • 5回目:チームとしてのありたい姿を考える
  • 6回目:チームとしてのありたい姿を完成させる

先ずは個人の価値観の棚卸から始まり、それをお互いに共有しながら普段から接点がある仲間のより深い理解を進めます。それによって、自分との違いや共通点に気づき、ここでかなり新たな発見があり、対話のベースが促進されていきました。

さらには、ステークホルダーとしてのお客様にシェルパワークスさんが外部としてインタビューしていただき、普段の案件とは全く違う自社に対する期待や充足度などについてあらためて理解することができました。普段からお客様に接している営業はもちろんですが、事務系のメンバーも、YTLが高い評価を受けていることについてとても誇りを感じてもらうことができました。

業務上の必要なコミュニケーションに終始しがちな職場において、“自分の実現したいこと”や“メンバーの期待”に加え、“お客様の期待”を聞くことや確認する機会はそう多くはなく、こうしたプロセスは、ビジョンを自分ごととして捉えるためには重要でした。

~ワークショップを通した変化について~

 

ここからは渡邊様に話を伺いました。
企画制作部 渡邊美彌子様

私自身もマネジャーとして『ビジョン創造ワークショップ』に参加しましたが、チームのメンバーと一緒に半年間かけてビジョンをテーマに対話を進めてきたことは、その過程で得られたものが大きかったと感じています。

これらのビジョンの作成と共に、プロセスにおいて狙っていた3つの目的、メンバー間の交流の促進(相互尊重・理解の促進)とマネジャー同士の交流によるチーム間連携、そして、リーダーシップとフォロワーシップの醸成については、前進があったと感じています。管理者間でも、“メンバー間のコミュニケーションの質が高まった“ことや”他チームへの理解も深まったので今後連携しやすい“などの対話も耳にするようになりました。

変化の激しい医療業界において、マネジャーがメンバー同士を繋ぐハブとなってチームを牽引していくことで100年事業体の形成に一歩近づくことができそうな気がしてきました。

 

一通りが終了した段階でメンバー全員に『ビジョン創造サーベイ』というアンケートを実施しましたが、下記の声がありました。

「仕事以外の対話が浸透してきて、メンバーの人となりがわかってきた。なので、今まで本音が言えなかったが、言えるようになってきた」

「各自の価値観やこれまでやこれからの取り組みでの想いを共有する場にはなり、それを汲み取りながら今後の取り組みに活かせそうと感じた」

「自分の仕事が周囲に影響を与えることは常に考えていました。今回、参加させていただき周囲の方がどのような人柄で、何に興味を持っているのかを感じるきっかけになりました。よって、距離感が近くなり自分の行動に変化が出たと思っています」

「日々の行動とチームの目標と合致しているか考えながら仕事上の判断をするようになったと感じています」

「部下への説明時に、ワークショップで学んだことを盛り込んで指導出来るようになりました」

「目の前の業務と目の前の数値に追われていながら業務を実施していた傾向にあったが、あらためて自分が何を目指しているのかを考えることができたため」

「チーム内のみの目線から俯瞰的な目線の醸成がされてきたと思う。例えば、YTL全体のことをもっと知りたいとか。リーダーが俯瞰(視座が高まった)して見られるようになったことは、影響が大きいのかも」

「メンバー同士の会話の中に、ワークショップで実施した言葉が入るようになってきた。真剣に考えてくれるようになっていることを感じる」

 

今後に向けて

シェルパワークスさんには、6回のワークショップを実施した約8か月間伴走していただいたことで、マネジャーの視座を高め、メンバー間のコミュニケーションの質が高まるきっかけづくりをしていただきました。そして、現時点で見えた自分たちのビジョン、自分たちの存在意義も相互認識できました。そのことによって、今後の仕事の質の向上やアウトプットの質の高まりを期待しています。もちろん、作成したビジョンを振り返るための環境作りは我々が継続していく必要があります。

全てがこの期間で達成されたわけではありませんし、変化しきれたということでもありません。

  • マインドは変わってきたようだけど行動が伴うだろうか?
  • まだまだ人によって思っているレベルが異なり、個々への対応は大丈夫だろうか?
  • 一瞬の熱量を今後も継続し、定着してるだうか?

などなど、マネジャーの課題として感じる点が、まだまだ沢山あることも事実です。

変化の激しい業界において、組織・職員を継続的に成長させるために、現状のビジネスモデルにとらわれることなく、常に変化に対応できるように柔軟な組織体であり続け、かつ、今回のワークショップでヒントを得た「職位によらないリーダーシップ」を一人一人が発揮できるようにしていきたいと思います。

 


株式会社医学アカデミー様導入の[ service.12 ]組織開発サービス ビジョン創造ワークショップ はこちら


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