2024.04.12 (更新日:2024.04.24)
成長しない部下に悩むのとはオサラバ!伸びしろのある人の特徴から部下への接し方を徹底解説!
部下をどのように育てていけばいいかと頭を悩ませている方は少なくありません。部下に対して懸命にアドバイスや指導をしていてもなかなか成果が出ずにお困りの方も多いのではないでしょうか。
部下が育たない原因は様々ですが、中堅社員、新入社員問わず、伸びる人には共通した特徴があります。本記事では、伸び悩む部下と伸びしろのある人の特徴をはじめ、伸びしろがある人をさらに伸ばすための接し方について詳しく解説します。
部下を育てるための有効な戦略やコミュニケーションのポイントを理解することで、リーダーシップスキルを向上させるだけでなく、部下の成長をサポートし、組織全体の成果を上げられるでしょう。
目次
仕事における伸びしろとは
伸びしろとは、仕事において成長や進歩の可能性を指す言葉です。
仕事においては「能力的な伸びしろ」と「精神的な伸びしろ」の2つのタイプがあります。また、伸びしろがある人と成長しない部下の違いにおいても伸びしろの考え方が重要なポイントです。
能力的な伸びしろ
能力的な伸びしろとは、個人のスキルや知識の成長や向上の可能性を指します。
能力的な伸びしろの具体例は次の通りです。
・事務処理能力
・タイピングのスピード
・コミュニケーション能力
・英会話などの語学力
このように、能力的な伸びしろとは、新しいスキルの習得、専門知識の拡充、業務の効率化など、仕事をする上で必要な能力の向上に関わります。伸びしろのある部下は、新しい知識やスキルを積極的に取り入れ、新たな挑戦に取り組む意欲を持っているのです。
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精神的な伸びしろ
精神的な伸びしろは、個人の心理的な成長の可能性を指します。精神的な伸びしろの具体例は次の通りです。
・自信を持って堂々と仕事ができる
・成功へのイメージが湧きやすくなり、仕事に対するモチベーションを維持できる
このように、精神的な伸びしろには、自己意識や自己評価の向上をはじめ、ストレスへの対処能力、チームワークやコミュニケーション能力の向上などが含まれます。伸びしろのある部下は、どのような困難な状況に対しても前向きに取り組む強い精神力を持っているのです。
伸びしろがある人と成長しない部下の違い
伸びしろがある人と成長しない部下の違いは、仕事に対する意欲や行動パターンに顕著に現れます。伸びしろがある人は、新しいチャレンジに対しても積極的に取り組む意欲があり、変化を恐れません。また、自己成長のための努力を惜しまないため、周囲のアドバイスやフィードバックを受け入れ、自ら学びや改善に取り組めます。
一方、成長しない部下は、変化やリスクを避ける傾向があり、自己成長に対して消極的な姿勢を示す傾向が見られます。
部下を育成する上司の立場としては、伸び城がある人を見抜き、彼らの能力的な伸びと精神的な伸びを両面からサポートすることが重要です。
伸びしろがある人を見抜くために!代表的な特徴8選
伸びる人材であるかを見抜くためには、特定の行動パターンや特徴に注目することが大切です。ここからは、伸びしろがある人が持つ代表的な8つの特徴について詳しくご紹介します。
1.人のせいにしない
伸びしろがある人は、問題や困難が発生した際に他人や状況の責任に逃げることはありません。自分の発言や行動に責任を持ち、解決策を模索する姿勢を持っています。
反対に、できないことを「誰か」や「環境」のせいにしている人はビジネスパーソンとして成長しないでしょう。物事がうまく進まないケースのなかには、他人や環境ではなく、自分自身に問題のあるケースも少なくありません。
2.素直さを持っている
伸びしろがある人は、新しいアイデアやフィードバックに対して素直に耳を傾けます。上司や同僚からの客観的なアドバイスを自分の抱える改善点と捉えて、素早く修正することが成長するポイントです。
メモを取る習慣をつけたり、相手の目を見て話を聞いたり、わからないことを質問したりするなど、基本的な行動を意識するだけでも、自分の考えを柔軟に変えられるきっかけになります。積極的に新しい学びを取り入れ、仕事に活かせる人こそが成長するのです。
3.言い訳をしない
伸びしろがある人は、失敗やミスをした際に言い訳をしません。代わりに、自らの責任や問題を真摯に受け止め、改善策を見つけ出すべく努力します。過去の失敗を成長の機会と前向きに捉えて、次のステージに進めるよう努力し続けるのです。
例えば、時間がないことを理由に期日を守れなかった場合、本当に時間がなかったのではなく、時間を生み出すための努力が足りなかったというケースも少なくありません。言い訳をせずに、自分の行動を見つめ直すことで大きく成長するのです。
4.前向きに考えられる
伸びしろがある人は、どんなトラブルや課題があったとしても、前向きな姿勢でいられる人は伸びていきます。困難な状況や挑戦しなければならない局面に対しても前向きに考えられるのが特徴です。たとえ失敗したとしても、現実を受け止めて、問題を解決するための改善点を見つけて、さらに良いものにしようと心がけるでしょう。
前向きな人とは、逆境を乗り越える力を持つだけでなく、周囲の雰囲気を明るくする力も持っています。何か大きな問題が発生してチームが暗いムードになったとしても、ムードメーカーとしてユーモアを交えながら、メンバーの士気を高めてくれるはずです。
5.継続力がある
伸びしろがある人は、目標達成に向けてコツコツと取り組みます。新しいことに挑戦しても、始めて間もないタイミングでは、なかなか成果として現れません。しかし、継続して習慣化することによって、多くの経験を積み、結果としてスキルアップにつながります。
挫折や苦境に直面しても決して諦めず、忍耐強く取り組み続けられる人こそが、できる部下として成長するのです。
6.行動力がある
伸びしろがある人は、自ら行動に移す能力を持っています。上司に指示されたり、必要だと判断したりしたことに対してすぐにアクションを起こします。すぐに行動に移せないとなかなか結果が出ないため、成長のスピードが遅くなりがちです。
行動力のある人は、頭の中にあるアイデアを形にする力はもちろん、計画を実行に移すために必要な判断力を持ち合わせています。
7.人に頼ることができる
伸びしろがある人は、自分の姿勢や考え方を柔軟に変えられます。そのため、何か困難な状況に直面した際に、他人と協力しながら、必要に応じて人に頼れるのです。上手に人に頼ることで、自分だけで解決しようとせずに、上司や同僚のアドバイスや知識を上手に活用できるでしょう。
自分の考え方や常識に捉われてしまうあまり、凝り固まった考え方になってしまうと、次のレベルに上がりにくくなります。ビジネスパーソンとして成長するためには、チームプレイを意識して他のメンバーと協力しながら成果を上げることが重要です。
8.色々なことに興味を持てる
伸びしろがある人は、特定の領域に縛られることなく、様々なジャンルの知識やスキルに興味を持つ傾向にあります。新しいことを学ぶのが好きな方や何か新しいことに挑戦するのが好きな方は、成長するスピードが速いのです。
ビジネスパーソンにとって、現状維持は後退を意味します。時代に合わせて必要なスキルや知識はどんどん変化するため、常に新しいノウハウを取り入れて実践することが重要です。自己成長を追求し、新しい知識やスキルを積極的に取り入れることで、幅広い視野を持って業務に取り組めるでしょう。
成長しない人の5つの特徴
ビジネスパーソンとして成長しない人には共通する特徴があります。
言われたことしかやらない
成長しない人は、与えられたタスクや指示には取り組みますが、自ら積極的な行動を起こしません。求められたことだけをこなせばいいと考え、自分のスキルや知識の範疇を超えたタスクや新しいジャンルの業務を避ける傾向があります。
また、自分のやりたいことだけをやるのも成長しない人の特徴の一つです。辛いと思うことに挑戦するからこそ、自己成長につながりますが、その重要性を認識できていない可能性があります。
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メンタルが弱い
成長しない人は、困難や挫折に対する耐性がありません。新たな挑戦や失敗することへの恐れや不安を抱いて、自己成長の機会を度々逃してしまいます。自分のスキルや経験に自信がなく、物事をネガティブに捉えがちです。このようなメンタルの弱さが成長を妨げる要因となっているのです。
向上心が低い
成長しない人は、自己向上や学びの意欲が低い傾向にあります。ステップアップすべき場面においても、すぐに今の状況に満足してしまい、自己成長のための努力を惜しみがちです。新たなスキルや知識の習得に対して関心がないため、成長するチャンスがあったとしても逃してしまうでしょう。
無駄な時間が多い
成長しない人は、時間を効率的に使わず、無駄な時間を過ごす傾向にあります。時間管理が苦手、物事の優先順位の付け方が間違っている、タスクの把握や管理が十分にできていない、さらには仕事で関わる人たちとのコミュニケーションが取れていないなど、様々な要因が考えられます。
関連記事:進捗管理を効率的にするためにも報連相について確認してみては?「報連相」についての記事はこちらから
すぐ人のせいにする
成長しない人は、問題や失敗の責任を他人に押し付ける傾向があります。自己反省や自己改善の姿勢を持たず、常に他者や状況のせいにして責任から逃れようとするのです。ミスから背を向けてしまうことで、自身の成長の機会を逃してしまいます。ミスや課題と真摯に向き合い、反省することで自己成長につながるのです。
伸びしろがある人をさらに伸ばしてく!部下への接し方について
部下を育てるために意識すべき部下への接し方のポイントをご紹介します。
怒るのではなく指摘する
伸びしろがある人に対しては、ミスや改善点があった場合に怒るのではなく、冷静に指摘することが大切です。具体的な事実やデータを基に、改善のための具体的なアドバイスを提供しましょう。部下はその指摘を受け止め、成長のためのフィードバックとして活かせます。
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個人ごとの性質を把握し尊重する
部下はそれぞれに異なる性格や能力を持っています。上司として部下を育てるためには、部下の個性や長所、そして短所を正確に把握し、尊重することが重要です。部下が得意とする領域で活躍できるような仕事や責任を与えることで、モチベーションと成果を引き出せるでしょう。
成長していく過程も評価する
部下を評価する際は成果だけにフォーカスするのでなく、部下が成長する過程も評価するよう意識してください。達成した目標や乗り越えた困難に対しては、積極的に認めることでモチベーションを高められます。また、失敗や挫折を経験した場合には、早期に把握して予防するとともに、今後のためにフィードバックも必ず実施しましょう。
部下を信頼する
部下に限らず、どのような関係性であっても信頼関係を構築するのはとても大切なことです。部下を育てるためには、部下に対する信頼を示し、彼らの能力や判断力を信じるように努めてください。部下のスキルに合わせた裁量を与え、責任あるポジションを任せることで、自己肯定感の向上や自信につながります。
【まとめ】部下の成長をサポートし、人材育成に注力しよう
伸びしろがある人と成長しない部下の特徴を理解することで、採用活動の際はもちろん、採用後の教育活動においてどのようにアプローチすべきかが明確になるでしょう。
伸びしろのある人を育てるためには、適切な接し方や指導方法、信頼関係の構築が必要不可欠です。上司として部下の成長をサポートし、彼らの能力を最大限に引き出せるような人材育成に注力していくことをおすすめします。